【知っておくと】フィルムのはなし【ちょっと楽】

何年前からか、デジタルカメラよりもまた伸び始めているのがフィルムカメラで、今回は記録する媒体である「フィルム」の話。細かい話をざっくり説明できればいいかなぁって思います。

フィルムってなんなのさ?

フィルムカメラで写真を撮りたいと思ったときにカメラとレンズが必要ってのは分かると思う。OLYMPUS PENを買えばボディとレンズは付いてくるし、あとはフィルムがいるんですよ。フィルムがないと記録が出来ないってこと。つまり写真が撮れない。

価格としては現在値上がりをしていて、だいたい2000円前後しますけど、お店の努力で税込1000円というお店も。1本で撮れる枚数は基準36枚。

なぜ基準と表記しているのかというと36枚撮りをOLYMPUS PENなどのハーフフィルムカメラで撮影すると72枚も撮影できるからです。ただし1枚あたりの撮れる面積を半分するので2倍撮れるからです。

フィルムとはなにかと本質的な話をすると、カメラ本体とレンズを合体させて真っ暗の箱を作ります。その中にフィルムを入れて、レンズを通じてフィルムに光を当てるわけです。そのときに花とか人とか車とかの全ての被写体などがフィルムに化学反応で残る。

覚えておいてほしいのが、フィルムは光で化学反応して像を残し、現像という化学反応で像を浮び出して記録するモノ。つまり撮影して真っ暗の箱となっているカメラを開けてしまうと光が入り込んで化学反応を起こして、撮ったものが消えてしまいます。フィルムをフィルムが入っているプラスチック(パトローネ)の中に入れ込むか、もしくはカメラ屋さんに持ち込んで、そのまま開けずに渡してください。カメラに隙間がない限り、化学反応を起きません。つまりそのまま、また化学反応を起こして、像を出すことができます。

  • 撮影:シャッターを切って一定時間感光させることで像をフィルムに残すこと(撮影した、シャッターを切ったという表現)
  • 感光:フィルムに光を当てて化学反応させて失敗すること(本来の意味とは違うんだけど用語としては失敗の意味がある)
  • 現像:化学反応で像を残したフィルムを化学反応で像を浮かび残すこと(像が出ている状態で、光があるところで見ても大丈夫な状態)

の3つを覚えておいて欲しい。現像については自宅でも出来るけど、場所を持っている人に教わると簡単だよ。但しお店でやってもらったほうが手間や技術面で簡単な場合もある。1000円程度で現像してもらっていたのが300円レベルまで安くなることもあるので、このあたりは慣れてから、カメラ屋さんに相談すると良い。

フィルムの数字

フィルムの種類には色々あって、大きさ、化学反応レベルが違うものもあるので、是非覚えておいて欲しい。

ISOと数字が書かれていると思うけど、ISOとは感度のことで、数字はどれぐらい光に反応するかを示す。つまり数字が大きいほど夜に適している。デメリットとしてノイズが入って画質が落ちることでもある。

  • 100、400、800、1600、3200

上記が目安となる。32、64などが存在するけど販売不明。3200も販売不明で、1600を撮影段階で長く光を当てると3200になる。

  • 100:晴れで使用
  • 400:曇りで使用
  • 800:夕方で使用
  • 1600、3200:夜に使用

具体的なイメージとしてはこのようにして使うことが目安になるんだけど、一度入れてしまうと使い切る、もしくは途中までパトローネに入れ直すとか対応することになる。難しいと、時間帯をよく考えて何枚撮影するのか考えて購入すること。

フィルムは何枚あるの?

基本フィルムは36枚ぐらい、カメラの種類によってもう一枚切ることができたりする。36枚切ったはずなのに40枚まで切れるときはボディの中で何かが起きているので注意。故障しているかもしれない。

OLYMPUS PENだと72枚になる。他のフィルムだと27枚、24枚なども存在するので、要チェック。

フィルムの種類

  • モノクロフィルム:白と黒のフィルム
  • カラーフィルム:カラーフィルム(見た目だけだと分かりにくい)
  • リバーサルフィルム:色が鮮やかなフィルム
  • シネフィルム:映画用フィルム

ここで注意して欲しいのが現像の話。フィルムの種類によってはフィルムの像を出す「現像」過程で、別フィルムでは使えない、現像で使う薬品を汚染する物質を使用しているものがあります。フィルムを安く抑えようと思って、買ってみたら中身が汚染するフィルムだった場合は、事前にカメラ屋さんに相談すること、使わないこと、買わないことがお約束になります。

基本的には現像する薬品にはD-76、D-41と明記されたものを購入することになるんですが、個人間取引で購入したものは中身がそれ以外の特殊現像扱いとなる場合があります。

本来現像代1000円だったのが2500円だったケースもあります。間違って店舗の現像機に投入した場合は故障及び薬品汚染が発生して、大変マヂで困ったことになります(本当に)。賠償するケースは聞いたことがありませんが、他の写真ユーザーの現像が止まるので納期が遅れることなります。

このあたりはカメラ・写真屋さんにまず相談してからフィルムを買い、慣れてきてから、きちんと現像できるものを買うことをオススメします。長巻タイプを購入して現像するのもアリですけど、店舗で断られる可能性があります。

フィルムのサイズ

  • 110
  • 120
  • 135
  • 4×5

フィルムにはサイズがあって、みんながイメージする一般的なフィルムは135mmとなります。小さいものから大きなものまで、サイズは様々です。一般的なフィルムに関して、形が同じですのですぐ分かると思います。サイズも一緒なのであまり気にする必要はありませんが、様々なカメラを使い始めると枚数や大きさ、手順の違いがありますので、こういうフィルムもあるということは覚えておくと便利です。

おまけ:期限が切れたフィルムは使っていいの?

現像には問題があると思いますが、使うことは可能です。但し像が写らない問題などがあるので、期限切れフィルムを使うのであれば、自家現像が推奨します。ただいきなり自家現像をするにはハードルが高いこともあるので、仲良くしている現像取り扱いをしているカメラ屋さんに相談してみると良いかもしれません。

神無月 餅代表・管理人

投稿者プロフィール

カメテク代表。写真クリエイター&ブロガー。佐世保市出身在住。

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